生成AIパスポート試験とは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する、生成AIのリスクを予防し適切に活用するための基礎知識を問う資格試験です。試験時間は60分・60問、四肢択一式(一部複数選択を含む)で、オンライン(IBT方式)で受験します。受験資格に制限はなく、受験料は一般11,000円(税込)・学生5,500円(税込)。2026年からは年5回(2月・4月・6月・8月・10月)の開催です(GUGA 試験概要・2026年9月時点)。
この記事は、これから受験を考えている方と、社員に受けさせるか検討している人事・研修担当者に向けて、「この試験は何か」を主催団体の公表値だけで一望できるようにまとめた入口の記事です。難易度・勉強法・予想問題といった深掘りは、それぞれの記事へのリンクを置いて要点だけに絞ります。
生成AIパスポート試験とは何か|主催団体と資格の位置づけ
生成AIパスポートは、GUGA(Generative AI Utilization Promotion Association/生成AI活用普及協会)が主催する民間資格です。GUGAは試験概要ページで、この試験を生成AIに関するリスクを正しく理解し、業務で適切に活用するためのリテラシーを証明する試験として位置づけています。
特徴を、他のAI資格と比べたときに効いてくる点に絞ると3つです。
- 受験資格に制限がない:実務経験も、指定講座の修了も不要です。E資格(エンジニア資格)のようにJDLA認定プログラムの修了が必須、という条件はありません。
- プログラミングやモデルの実装は問われない:GUGAが挙げる学習の柱は、AI・生成AIの基礎知識、現在の生成AIの動向、生成AIを取り扱う際の注意点、生成AIの実践的な活用方法の4点です(GUGA 生成AIパスポート特設ページ)。
- 資格に有効期限がない:GUGAは「一度取得した資格は無期限でご利用いただけます」と明記しています。更新テストは用意されていますが任意です(後述)。
どの資格を受けるか迷っている段階の方は、4資格の性格の違いをAI資格4つの比較と選び方にまとめていますので、あわせてご覧ください。
受験者数はどれくらいか
GUGAは試験回ごとに開催結果を発表しています。2026年6月試験の発表によると、累計受験者数は115,062名、累計有資格者数は90,789名です(GUGA 2026年6月試験の結果発表)。2026年2月試験は受験者数28,415名で、回ごとの過去最多と発表されています。規模の面では、生成AI関連の資格試験のなかでは受験者が多い部類に入ります。
試験の基本情報|時間・問題数・受験料・受験資格
2026年9月時点でGUGAが公表している試験の基本情報は次のとおりです。金額はすべて税込です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) |
| 試験時間 | 60分間 |
| 問題数 | 60問 |
| 出題形式 | 四肢択一式(一部複数選択を含む) |
| 受験方式 | オンラインでの実施(IBT方式) |
| 受験資格 | 制限なし |
| 受験料 | 一般 11,000円(税込)/学生 5,500円(税込) |
| 割引 | GUGA会員は20%割引(人数の下限なし)/非会員の団体受験は10名以上で10%割引 |
| 開催回数 | 年5回(2月・4月・6月・8月・10月)※2026年より拡大 |
| 合格基準 | 基準点・採点の詳細は非開示 |
| 結果通知 | 受験期間終了後1か月以内(目安:試験実施月の翌月20日頃まで) |
| 資格の有効期限 | 無期限(更新テストは任意) |
出典はGUGA 試験概要およびGUGA よくある質問です。受験料の内訳や、テキスト代まで含めた総額の考え方は生成AIパスポートの費用・価格一覧で扱っています。
1問あたり60秒という時間配分
60分で60問なので、単純計算で1問あたり60秒です。GUGAは「試験途中で一時停止する機能はございません」とし、開始後の途中退出も不可としています。60分を通しで確保できる時間帯を選んで受験してください。
出題範囲|シラバスの4つの柱とシラバス改訂の扱い
出題はGUGAが公開しているシラバスから行われます。シラバスはPDFで公開されており、2026年9月時点で2種類が掲載されています。
GUGAはシラバスの改訂版を毎年2月を基本に、年1回以上更新するとしています。生成AIは動向の変化が速いため、教材を選ぶときは「どのシラバスに対応した版か」を必ず確認してください。古い版で学ぶと、動向や注意点の章で取りこぼしが出ます。

学習の柱は4つ
GUGAは特設ページで、体系的に網羅する内容として次の4点を挙げています。細目はシラバスPDFに記載されていますので、学習前に一度目を通すことをおすすめします。
- AI・生成AIの基礎知識:AIと生成AIの関係、代表的なモデルや仕組みの用語を押さえる範囲です。
- 現在の生成AIの動向:サービスや技術の動きを扱うため、シラバス改訂の影響がいちばん出やすい範囲です。
- 生成AIを取り扱う際の注意点:著作権・個人情報・機密情報の扱い、ハルシネーションなどのリスクです。この試験の中心にあたります。
- 生成AIの実践的な活用方法:業務でどう使うか、プロンプトの考え方などです。
範囲ごとの具体的な問われ方をつかみたい方は、出題範囲に沿って作成した生成AIパスポートの予想問題(過去問の転載ではなく、公開シラバスに基づく練習問題です)で確認できます。教材の選び方は参考書・公式テキストの選び方にまとめています。
2026年の試験日程と申込期間|年5回に拡大
GUGAは2025年10月の発表で、2026年より試験の開催回数を年5回へ拡大すると公表しました(GUGA お知らせ)。試験概要ページに掲載されている年間スケジュールは次の形です。
- 受験期間:2月・4月・6月・8月・10月の各月の1日0:00から末日23:59まで。期間中の好きな時間に受験します。
- 申込期間:原則として試験月の前々月1日0:00から、前月末日23:59まで。たとえば10月試験は8月1日から9月30日まで、8月試験は6月1日から7月31日までです。2月試験のみ前年10月1日開始と長めに設定されています。
注意したいのは、申込の締切が受験期間の始まる前日で終わる点です。「今月が試験期間だから今から申し込もう」とすると間に合いません。この記事の公開時点(2026年9月)でいえば、10月試験の申込は9月30日23:59までで、受験は10月中となります。各回の正確な日付と申込の手順は生成AIパスポートの試験日程と申込期間にまとめています。
受験の流れ|申込から結果通知まで
申込から結果を受け取るまでの流れは、GUGAの試験概要ページとよくある質問に沿うと5段階です。

- 申込:GUGAのフォームから会員登録と試験申込を同時に行います。支払いは個人受験がクレジットカードまたはPayPay、団体受験は後払いの請求書・クレジットカード・PayPayに対応しています。
- 受験環境の準備:推奨環境はWindows 10/11またはmacOS 11以上、ブラウザはEdge・Firefox・Safari・Chromeの最新版、通信は安定したWi-Fiまたは有線LAN(5Mbps以上)とされています。
- 受験:受験期間中の好きな時間にマイページからログインし、60分で60問を解きます。途中の一時停止・退出はできません。
- 結果通知:受験期間終了後1か月以内に会員ページで通知されます。よくある質問では「試験実施月の翌月中旬(目安:20日頃まで)」と案内されています。合否通知メールには得点が記載されます。
- 資格取得:合格すると有資格者となり、資格は無期限で利用できます。
当日の画面の進み方や、事前に確認しておく設定は生成AIパスポートの受験の流れに、試験中に禁止されている行為はオンライン受験のルールと禁止事項に分けて書いています。企業単位でまとめて受験する場合の申込と支払いは企業が団体受験するときの進め方をご覧ください。
資格更新テストは任意
GUGAは有資格者向けに「資格更新テスト」を提供しています。料金は6,600円(学生3,300円)、動画視聴約2時間とチェックテスト15分という構成で、2026年2月から開始されています。受けなければ資格が失効するというものではなく、参加は任意です。資格そのものは無期限で有効と明記されています。
合格ラインと合格率|GUGAは基準点を開示していない
結論から書くと、合格ラインの公式な数値はありません。GUGAはよくある質問で「合否に関する基準点や採点の詳細については開示しておりません」と明記しています(GUGA よくある質問)。そのため「何割取れば受かる」と断定している情報は、主催団体の公表にもとづくものではありません。
一方で、回ごとの合格率はGUGAが開催結果として発表しています。2026年6月試験は受験者数21,752名・合格者数17,380名・合格率79.90%でした(GUGA 2026年6月試験の結果発表)。直近の回はおおむね8割前後で推移しています。ただし、合格率が高いことと自分が合格することは別の話です。回ごとの数字の推移と、難易度をどう見るかは生成AIパスポートの難易度と合格率で回ごとの表にまとめています。
不合格だった場合も、次の回に改めて申し込めば受験できます。再受験の考え方は生成AIパスポートに落ちたときの再受験にまとめています。
勉強法の目安|まずシラバスと公式テキストから
勉強の進め方も、この記事では要点だけにとどめます。土台になるのはシラバスで範囲を確認し、公式テキストまたは公認テキストで通し、練習問題で穴を見つけるという順序です。GUGAは公式テキスト(第4版)のほか、複数出版社の公認テキストや、LINE上で使える無料の「AIクイズアプリ」を案内しています。

必要な勉強時間については、主催団体が目安を公表していません。受験者が公開している体験談では数十時間程度とするものが多く見られますが、これはあくまで個人の記録であり、生成AIの業務利用の経験や前提知識によって大きく変わる目安です。教材別・期間別の組み立て方は生成AIパスポートの勉強法に、過去問がない試験でどう演習するかは過去問の扱いと教材の使い方に書いています。
よくある失敗3つ
失敗1:受験期間に入ってから申し込もうとする
いちばん多いのがこれです。申込期間は試験月の前月末で終わります。受験期間(試験月の1日から末日)が始まってからでは、その回には申し込めません。先に申込の締切を手帳に入れてから、学習計画を逆算してください。
失敗2:古い版のテキストで学習する
シラバスは毎年2月を基本に改訂されます。2026年9月時点の現行シラバスは2026年2月試験以降に適用されているもので、2025年10月試験までの旧版とは内容が異なります。中古のテキストを使う場合は、対応シラバスの時期を確認してください。とくに「現在の生成AIの動向」の範囲は差が出ます。
失敗3:「合格ライン7割」といった数字を前提に計画を立てる
合格基準はGUGAが開示していません。特定の得点率を目標にすると、範囲の取りこぼしに気づけないまま本番を迎えることになります。得点率ではなく、シラバスの4つの柱それぞれに手をつけたかで進捗を測るほうが確実です。
よくある質問
Q1. 生成AIパスポート試験とはどんな試験ですか?
A. GUGA(生成AI活用普及協会)が主催する、生成AIのリスクと活用に関する基礎知識を問う民間資格試験です。60分・60問、四肢択一式(一部複数選択を含む)で、オンライン(IBT方式)で受験します。受験資格に制限はなく、プログラミングの実装力は問われません。2026年からは年5回(2月・4月・6月・8月・10月)開催で、受験料は一般11,000円(税込)・学生5,500円(税込)です(2026年9月時点・GUGA 試験概要)。
Q2. 合格ラインは何割ですか?
A. 公表されていません。GUGAは「合否に関する基準点や採点の詳細については開示しておりません」と明記しています。合否通知メールには自分の得点が記載されますが、基準点は示されません。回ごとの合格率は発表されており、2026年6月試験は79.90%でした。詳しくは難易度と合格率の記事をご覧ください。
Q3. 資格に有効期限はありますか?更新は必要ですか?
A. 有効期限はありません。GUGAは「一度取得した資格は無期限でご利用いただけます」としています。有資格者向けの「資格更新テスト」(6,600円、学生3,300円)は2026年2月から提供されていますが、参加は任意で、受けなくても資格が失効することはありません。
まとめ
2026年9月時点でGUGAが公表している内容から、押さえるべき点を並べます。
- 生成AIパスポートは、GUGA主催・受験資格の制限がない、生成AIのリスクと活用の基礎を問うオンライン試験。
- 60分・60問・四肢択一式(一部複数選択を含む)。受験料は一般11,000円(税込)、学生5,500円(税込)。
- 2026年から年5回(2月・4月・6月・8月・10月)。申込は原則として試験月の前々月1日から前月末日まで。受験期間に入ってからは申し込めない。
- 出題はシラバスから。柱は「基礎知識/動向/注意点/活用方法」の4つで、シラバスは毎年2月を基本に改訂される。
- 合格基準は非開示。回ごとの合格率は発表されており、2026年6月試験は79.90%。
- 資格は無期限。更新テストは任意。
金額・日程・シラバスは改定されることがあります。申し込む前に、必ずGUGAの試験概要ページで最新の内容をご確認ください。この試験が自分に向いているかを考えたい方は、生成AIパスポートは意味ない?向く人・向かない人で、向く人と向かない人を分けて整理しています。
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本記事はAI資格ナビ編集部が作成しました。AI資格ナビは、GUGA(生成AI活用普及協会)とは関係のない非公式の情報サイトです。掲載している金額・日程・試験内容は2026年9月時点でGUGAが公開している内容にもとづきます。