この記事は2026年9月時点でGUGA(一般社団法人生成AI活用普及協会)が公開している情報にもとづいて更新しています。AI資格ナビは主催団体とは関係のない非公式の情報サイトです。
結論:章立ては変わっていない。増えたのは「最新モデル」「RAG・AIエージェント」「制度」の3方向
先に結論だけ書きます。2026年9月時点で生成AIパスポートに適用されているシラバスは、GUGAが「2026年2月試験より適用」として公開している版です。GUGAが改訂内容として公表しているのは次の3点で、試験の形式そのもの(60分・60問・四肢択一式)は変わっていません。
- 最新モデル・ツールの反映:GPT-o1、GPT-o3、GPT-o4、GPT-4.1、GPT-5、Operator、Codex などを反映し、Gemini・Claude・Copilot といった主要生成AIへの言及を追加。画像生成AI・動画生成AIの主流技術も更新
- RAG・AIエージェントに関する項目の追加:それぞれの歴史・仕組み・ユースケースが新しく載った
- AI事業者ガイドラインの改訂およびAI新法の公布への対応:AI事業者ガイドラインの2025年3月28日改訂版と、AI新法(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律)に対応
この3点は、GUGAが2025年10月1日に公表した「生成AIパスポート、2026年試験のシラバス改訂および資格更新テストのリニューアル開催のお知らせ」に書かれている内容です。逆に言えば、GUGAが「削除した」と発表した項目はありません(後述)。
シラバス改訂は何が変わった?|GUGA公表の3ポイントと確認のしかた
「何が変わった?」に短く答えると、出題範囲の骨格ではなく、そこに入る中身が足された改訂です。上に挙げた3点を、公式シラバスPDFで自分の目で確かめる手順にすると次のようになります。

公式シラバスPDFの構造
GUGAが公開している生成AIパスポート試験シラバス(2026年2月試験より適用・PDF)は、見出しに「(2026年2月試験より適用)」と書かれており、本文は大項目・中項目・学習目標・学習項目・詳細キーワードの5列で並んでいます。大項目が章にあたり、第1章は「AI(人工知能)」から始まります。
なお、GUGAのお知らせは改訂点を「3つのポイント」としてまとめており、どの章の何番目が変わったかという章番号単位の対応は公表していません。そのため本記事では章番号での割り振りは行いません。手元の教材と突き合わせるときは、章番号を探すのではなく次のキーワードでPDFを検索するのが確実です。
PDFで検索すべきキーワード
- モデル・ツール系:「GPT-5」「Operator」「Codex」「Gemini」「Claude」「Copilot」
- 技術系:「RAG」「検索拡張生成」「AIエージェント」
- 制度系:「AI事業者ガイドライン」「AI新法」「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」
これらが手元のテキストの索引に見当たらなければ、そのテキストは改訂前の版だと判断できます。教材そのものの選び方は生成AIパスポートの参考書・テキストの選び方と過去問と教材の探し方にまとめています。
いま有効なシラバスはどれ?|版の表記と適用される試験回
2026年9月時点で、GUGAの生成AIパスポート概要ページには2つのPDFが並んで置かれています。この呼び分けを間違えると、旧版を「最新」と思い込むことになります。

現行版と旧版の呼び方
- 現行版:「生成AIパスポートの試験出題範囲(2026年2月試験以降)」。syllabus.pdf
- 旧版:「生成AIパスポートの試験出題範囲(2025年10月試験まで)」。syllabus_202410.pdf(2026年9月時点でも概要ページからダウンロードできます)
適用の区切り
改訂版の適用開始は2026年2月開催の試験からです。したがって、旧シラバスが適用された最後の回は2025年10月試験になります。2026年2月・4月・6月・8月・10月のすべての回が改訂シラバスの対象です。
試験そのものの条件(2026年9月時点)
GUGA概要ページの記載では、試験時間60分間・問題数60問・出題形式は四肢択一式(一部複数選択を含む)。受験料は一般11,000円(税込)、学生5,500円(税込)です。団体受験には割引があり、会員(一般個人会員を除く)は20%割引、非会員は10名以上で10%割引と案内されています。また、GUGAは2025年10月1日付で「2026年より試験の開催回数を年5回へと拡大することを決定いたしました」と公表しており、2026年は2月・4月・6月・8月・10月の5回です。
各回の申込期間と受験までの段取りは生成AIパスポートの試験日程と申込方法、申込から結果発表までの一連の流れは生成AIパスポート受験の流れで扱っています。試験の全体像から知りたい方は生成AIパスポート試験とはをご覧ください。
旧版テキストは使える?|第3版と第4版の線引き
ここがいちばん質問の多いところです。2026年9月時点でGUGAが公開している情報から言えることだけを書きます。

GUGAが案内している版
GUGAは新シラバスに対応した「生成AIパスポート公式テキスト 第4版」を2025年10月1日より販売開始したと公表しています。概要ページでは第4版が「2026年2,4,6,8,10月試験向け」と記載されており、GUGA公式オンラインショップでの価格は1,980円(税込)です。第3版は改訂前のシラバスに対応する版という位置づけになります。
旧版テキストの使いどころ
GUGAは「旧版テキストでは受験できない」とも「旧版でも合格できる」とも公表していません。教材の効果を当編集部が保証することもできません。そのうえで、事実の構造から整理すると次のようになります。
- 使える部分:AIの基礎、生成AIの仕組み、プロンプトの考え方など、改訂3ポイントに含まれない範囲は旧版の記述がそのまま対応します
- 足りない部分:RAG・AIエージェント・AI事業者ガイドラインの2025年3月28日改訂版・AI新法・2025年以降の新しいモデル名は、旧版には載っていません
- 判断の目安:旧版を1冊持っているなら捨てる必要はありませんが、上のキーワード検索で空欄になった範囲は、現行シラバスPDFと一次情報で別途埋める前提になります
「1冊で済ませたい」「調べ物に時間を使いたくない」のであれば現行版に対応した教材へ差し替えるほうが手数は少なくなります。どちらを選ぶかは、残り日数と調べ物への慣れで変わります。
改訂で難しくなった?|回ごとの受験者数と合格率
「範囲が増えたぶん難しくなったのでは」という不安には、GUGAが回ごとに発表している結果を並べるのがいちばん確かです。2026年9月時点で公表されている直近5回は次のとおりです(合格率はGUGA発表値)。
| 試験回 | シラバス | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年10月 | 旧版(最後の回) | 26,230名 | 20,529名 | 78.27% |
| 2026年2月 | 改訂版(最初の回) | 28,415名 | 22,401名 | 78.84% |
| 2026年4月 | 改訂版 | 9,436名 | 7,487名 | 79.35% |
| 2026年6月 | 改訂版 | 21,752名 | 17,380名 | 79.90% |
| 2026年8月 | 改訂版 | 32,877名 | 26,699名 | 81.21% |
改訂前の最後の回が78.27%、改訂後の4回が78.84%・79.35%・79.90%・81.21%です。改訂をまたいで合格率が大きく下がった、という数字は2026年9月時点では出ていません。ただしGUGAは合格基準(何点で合格か)を公表していないため、「合格ラインは◯%」と断定することはできません。合格率が安定していることと、自分が受かることは別の話でもあります。
なお2026年8月試験の発表時点で、累計受験者数は148,487名、累計有資格者数は118,022名です。難易度の読み方は生成AIパスポートの難易度と合格率で詳しく扱っています。
旧版で勉強した人の差分の埋め方|4ステップ
旧版のテキストや講座で学習を進めていた方が、現行シラバスに追いつくための順番です。上から順にやると、やり直しが最小になります。
ステップ1:現行シラバスPDFと手元の教材を突き合わせる
まず現行シラバスPDFを開き、詳細キーワードの列を上から眺めます。手元の教材の索引にない語だけを書き出せば、それが自分の差分リストです。旧版PDFも残っているので、両方を開いて比べる手もあります。
ステップ2:RAGとAIエージェントを新規に入れる
GUGAが「歴史・仕組み・ユースケース」を新たに掲載したと明記しているのがこの2つです。新規追加なので旧版には代替できる記述がありません。用語の定義、どういう課題を解くために出てきたのか、どこで使われているのかの3点を押さえる形で学習します。
ステップ3:制度の記述を上書きする
AI事業者ガイドラインは2025年3月28日改訂版が対象、AI新法(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律)は新規追加です。旧版テキストのガイドライン解説は古い版の説明なので、足すのではなく上書きする意識で読み替えます。制度名・位置づけ・何を求めているのかは、原文を公開している省庁のページで確認するのが早いです。
ステップ4:モデル名を整理して通しで確認する
最後にモデル・ツール名です。GPT-o1、GPT-o3、GPT-o4、GPT-4.1、GPT-5、Operator、Codex、Gemini、Claude、Copilot、そして画像生成AI・動画生成AIの主流技術。ここは暗記量が増えるところですが、シラバス上は「言及の追加・更新」です。名前と何をするものかを対応づけたら、出題範囲にもとづく予想問題で通しの確認をしてください。学習計画の立て方そのものは生成AIパスポートの勉強法にあります。
よくある失敗
- 旧版PDFを「最新」と思って使う:概要ページには現行版と旧版の2つが並んでいます。ファイル名に「_202410」が付いているほうは旧版です
- 章立てが変わったと思って学習をやり直す:GUGAが公表しているのは3方向の追加・更新です。骨格からやり直す必要はありません
- 「削除された論点」を探して時間を使う:GUGAは削除項目を発表していません。無いものを探すより、追加分に時間を回すほうが確実です
- 合格ラインを他サイトの数字で決める:GUGAは合格基準を公表していません。目標点は自分の余裕の取り方で決めるしかありません
- 申込期間の締切を版の確認より後回しにする:申込は前々月から前月末までです。教材選びで迷っている間に締切が来ることがあります
すでに合格している人はどうする?|資格更新テストのリニューアル
すでに生成AIパスポートを持っている方については、GUGAが2025年10月1日のお知らせで、資格更新テストを「eラーニング+チェックテスト」の形式にリニューアルし、2026年2月1日(日)より開催すると公表しています。改訂後の内容を追いかける手段として、再受験ではなく更新テストという選択肢があるということです。対象者の条件や申込方法はGUGAの案内で確認してください。
社員にまとめて受けさせる立場の方は、団体受験の割引と進め方を企業の団体受験の進め方にまとめています。そもそも自社に必要な資格かを整理したい場合は生成AIパスポートは意味ない?向く人・向かない人とAI資格の比較と選び方が参考になります。
まとめ
- 2026年9月時点の現行シラバスは「2026年2月試験より適用」の版。旧版は「2025年10月試験まで」で、概要ページに両方置かれています
- GUGA公表の改訂点は、最新モデル・ツールの反映/RAG・AIエージェントの追加/AI事業者ガイドライン改訂とAI新法への対応の3方向
- 章立ての組み替えや削除項目は公表されていません。旧版で学んだ基礎は使えます
- 旧版テキストは差分を自分で埋める前提なら使えますが、手数は増えます。GUGAが案内している対応版は第4版です
- 改訂後4回の合格率は78.84%〜81.21%(GUGA発表値)。合格基準は公表されていないため、合格ラインは断定できません
よくある質問
Q1. 旧版(第3版)のテキストだけで2026年以降の試験に対応できますか?
GUGAは特定の教材で合格できるかどうかを公表していないため、断定はできません。事実として、RAG・AIエージェント・AI事業者ガイドラインの2025年3月28日改訂版・AI新法・2025年以降の新しいモデル名は旧版には載っていません。旧版を使うなら、これらを現行シラバスPDFと一次情報で別に埋める前提になります。
Q2. シラバス改訂で削除された項目はありますか?
2026年9月時点で、GUGAは削除した項目を公表していません。お知らせに書かれているのは追加と更新の3点です。旧版PDFも概要ページに残っているので、どうしても比べたい場合は現行版と並べて確認できます。
Q3. 差分を埋めるのにどれくらい時間がかかりますか?
GUGAは学習時間を公表していないため、ここは目安の話になります。追加分は「RAG・AIエージェント」「制度2件」「モデル名の整理」に分かれるため、旧版で一通り学び終えている方なら、新規2テーマと制度の読み替えに分けて取りかかる形が現実的です。必要な時間は前提知識で大きく変わるので、まずステップ1の突き合わせで自分の差分の量を測ってから見積もってください。
出典(2026年9月時点)
- GUGA「生成AIパスポート、2026年試験のシラバス改訂および資格更新テストのリニューアル開催のお知らせ」(2025年10月1日)
- 生成AIパスポート試験シラバス(2026年2月試験より適用・PDF) / 旧版(2025年10月試験まで・PDF)
- GUGA 生成AIパスポート概要ページ(試験時間・問題数・受験料・日程・公式テキストの版)
- GUGA「生成AIパスポート、2026年より試験の開催回数を拡大」(2025年10月1日)
- 回別結果:2025年10月試験/2026年2月試験/2026年4月試験/2026年6月試験/2026年8月試験
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AI資格ナビ編集部