結論:申込は「受験月の前月末まで」、受験は月内いつでも、結果は翌月中旬
生成AIパスポートは、会場に行かずに自宅などから受けるIBT(オンライン試験)です。そのため「受験の流れ」は、会場型の試験とかなり違います。2026年9月時点で、GUGA(生成AI活用普及協会)が公開している情報をもとに全体像を先にまとめると、次の4ステップになります。
- 申し込む:会員登録と受験申込を同じフォームで行い、受験料を決済する。締切は受験月の前月末
- 受験環境を整える:OS・ブラウザ・回線・部屋の条件を、受験期間が始まる前に確認する
- 受験する:受験期間(原則としてその月の1日0:00〜末日23:59)の好きなタイミングで、60分・60問を一気に解く
- 結果を受け取る:試験実施月の翌月中旬に、メールと会員マイページで合否を確認する
いちばん取り返しがつかないのが1つ目です。GUGA公式のよくある質問には「受験期間中に、その回の試験に申し込むことはできません」と明記されています(GUGA よくある質問)。つまり「2月になってから2月試験に申し込む」ことはできません。試験月に入ってから思い立つと、最短でも2か月先の回に回ることになります。

まず押さえる試験の事実(2026年9月時点)
手順の前に、GUGAが公開している試験の事実を確認します。以下はすべてGUGA公式の試験概要ページおよび公式のよくある質問に記載されている内容です。
- 試験形式:オンラインでの実施(IBT方式)
- 問題数・試験時間:60問/60分間
- 受験資格:制限なし
- 受験料:11,000円(税込)、学生は5,500円(税込)
- 開催回数:年5回(2月・4月・6月・8月・10月)
- 合格発表:受験期間終了後、会員ページにて通知
開催回数は2026年から年5回に拡大されています。GUGAは2025年10月1日の発表で「2026年より試験の開催回数を年5回へと拡大することを決定いたしました」と告知しています(GUGA お知らせ)。それ以前の情報を載せた解説記事では「年3回」と書かれている場合があるため、日程は必ず公式で確認してください。
年5回の申込期間と受験期間
公式サイトに掲載されている年間スケジュールは次のとおりです。申込期間と受験期間がずれている点が、この試験の流れを理解するうえでの要になります。
| 実施月 | 申込期間 | 受験期間 |
|---|---|---|
| 2月試験 | 10月1日0:00〜1月31日23:59 | 2月1日0:00〜2月末日23:59 |
| 4月試験 | 2月1日0:00〜3月31日23:59 | 4月1日0:00〜4月30日23:59 |
| 6月試験 | 4月1日0:00〜5月31日23:59 | 6月1日0:00〜6月30日23:59 |
| 8月試験 | 6月1日0:00〜7月31日23:59 | 8月1日0:00〜8月31日23:59 |
| 10月試験 | 8月1日0:00〜9月30日23:59 | 10月1日0:00〜10月31日23:59 |
出典:生成AI活用普及協会「生成AIパスポート 試験概要」。2月試験の受験期間の末日は年によって変わります。また日程は改定されることがあるため、申し込む前に公式ページで最新の表を確認してください。
表を見ると、申込期間は受験期間の「前」に閉じることがわかります。たとえば10月試験は9月30日23:59が申込の締切で、受験できるのは10月1日から10月31日までです。10月に入ってから申し込もうとしても、その回には間に合いません。

ステップ1:申し込む(個人受験の手順と支払い方法)
個人で受ける場合、会員登録と受験申込は分かれていません。GUGA公式のよくある質問では、受験申込方法について「こちらのフォームに必要情報を入力いただくことで、一般個人会員のご登録と生成AIパスポート試験の申し込み、公式テキストのご購入ができます」と説明されています。つまり、1つの申込フォームで次の3つが同時に片づきます。
- 一般個人会員の登録(以後の受験申込・結果確認・領収書発行に使う会員マイページが作られます)
- 受験する回の申込
- 公式テキストの購入(必要な場合)
支払い方法は、公式のよくある質問に「個人受験をお申込みの場合、クレジットカード及びPayPayでのお支払いをご利用いただけます」と記載されています。銀行振込やコンビニ払いは、個人受験の選択肢としては案内されていません(2026年9月時点)。
申込にあたって、先に知っておきたい注意が2つあります。
- 決済後のキャンセル・返金は原則できません。公式のよくある質問には「決済手続き完了後のキャンセル・返金は原則、受け付けておりません」とあり、例外として団体受験との重複申込の場合のみ対応する、と書かれています
- 領収書はマイページから発行します。「マイページより、インボイス制度に対応したPDF形式の領収書を発行いただけます」と案内されています。宛名の変更および再発行は「1回のみ」と明記されているため、会社に提出する予定がある人は、宛名を確定してから発行してください
なお、申込は通年で受け付けられています。公式のよくある質問には「2月、4月、6月、8月、10月と年に5回、試験が開催され、通年でお申し込みができます」とあります。受験期間中でも、次回以降の回であれば申し込めます。
会社経由(団体受験)で受ける場合
勤務先が費用を出す場合は、個人受験ではなく団体受験の枠で申し込むことになります。GUGAは2026年8月3日に、団体受験の申込・支払方法を2026年8月1日からリニューアルしたと発表しています(GUGA お知らせ)。発表によると、従来は企業の担当者が受験希望者の情報をまとめて申し込む方式でしたが、受験希望者個人が専用URLから直接申し込める仕組みが加わりました。支払いも、企業が負担する一括払いに加えて、個人が負担する個別払いが選べるようになっています。
会社から専用URLが配られている場合は、個人受験のフォームではなくそのURLから申し込んでください。個人で先に決済してしまうと、前述のとおり原則として返金されません。企業側で導入を進める立場の方は、生成AIパスポートの団体受験|企業の申込・費用と社内の進め方もあわせてご覧ください。
ステップ2:受験環境を確認する(回線・OS・ブラウザ・部屋)
IBTでいちばん事故が起きやすいのがここです。会場型と違って、機材と通信の準備は受験者の責任になります。GUGA公式の試験概要ページには、推奨動作環境として次の内容が掲載されています(2026年9月時点)。
- OS:Windowsは Windows 10 / 11(最新のアップデート適用推奨)、Macは macOS 11(Big Sur)以上
- ブラウザ:Chrome / Safari / Edge / Firefox
- 通信速度:「5Mbps以上の安定した回線をご利用ください」
- PCの基本スペック:CPUは Intel Core i5 以上 または Apple M1 以上(推奨)、メモリは8GB以上(推奨16GB)
推奨動作環境はWindows/macOSのパソコンを前提に示されています。スマートフォンやタブレットでの受験可否は推奨環境として明示されていないため、パソコンで受けるのが確実です。
環境の条件は機材だけではありません。同じページには、受験環境として次の条件が示されています。
- 試験開始から試験終了までの間、自分以外の人が試験環境に入り込まない環境であること
- 机上や受験者の周辺には、ハンカチ、ティッシュなど衛生用品および目薬など受験を行う上で配慮が必要となる方の必要物以外のものを配置しないこと
- カフェや公園、レストランなどの公共スペースでは受験不可
在宅勤務のついでに会社のカフェスペースで、といった受け方はできません。家族と同居している場合は、60分間ひとりでいられる時間帯をあらかじめ押さえておく必要があります。
なお、Webカメラによる監視(プロクタリング)や、試験前の本人確認手順については、公式の試験概要ページに具体的な記載は見当たりません(2026年9月時点)。カメラの要否は回によって運用が変わる可能性があるため、申込後にマイページや案内メールで届く受験要領を必ず確認してください。
受験期間が始まる前に済ませるチェック
- 受験に使うパソコンのOSバージョンが推奨環境を満たしているか(macOS 11未満は要更新)
- ブラウザを最新版に更新したか。会社支給PCの場合、拡張機能やセキュリティソフトが動作を妨げないか
- 回線速度が5Mbps以上出ているか。テザリングや共有Wi-Fiは時間帯で落ちることがあるため、有線LANまたは安定したWi-Fiを用意する
- 60分間、誰も入ってこない部屋を確保できるか。オンライン会議や来客の予定を外す
- PCのスリープ・自動更新・通知をオフにしたか

ステップ3:試験当日の流れと、途中で困ったときの扱い
受験期間に入ったら、会員マイページから受験に進みます。公式のよくある質問には、試験形式について「試験形式はオンラインでのIBT方式です。試験時間は60分間で60問の選択式問題が出題されます。期間中いつでも受験することができます」と記載されています。決められた集合時刻はなく、期間中の好きな時間に自分で始める形式です。
当日、必ず知っておきたい仕様が2つあります。
- 一時停止はできません。公式のよくある質問には「受験途中で一時停止する機能はございません。試験時間を過ぎますと、自動で試験終了となります」とあります。始めたら60分間、席を離れられないと考えてください
- 受験可能期間の最終日は24時00分で終了します。同じくよくある質問に「受験可能期間の最終日は24時00分で終了します。24時00分を過ぎると、試験が中断され終了となります」と明記されています。末日の23時30分に開始すると、60分を使い切る前に打ち切られます
この2つを合わせると、当日の設計はシンプルです。受験期間の末日に回さず、余裕のある日の、静かな時間帯に、60分まるごと確保して始める。これが公式情報から導ける唯一の安全策です。60問を60分なので、1問あたり平均1分。迷った問題を後回しにする前提で、まず一巡する時間配分が現実的です。
時間配分や解く順番の考え方は、出題範囲の理解とセットで決まります。学習の進め方は生成AIパスポートの勉強法|出題範囲と勉強時間の目安で整理しています。
ステップ4:結果発表・合格証・その後
合否は、受験直後には出ません。公式のよくある質問には「合否結果は、試験実施月の翌月中旬(目安:20日頃まで)に公開予定です。メール通知またはマイページ内『結果を確認する』ページでご確認いただけます」と記載されています。10月試験なら11月中旬が目安です。
合格した場合の受け取り方も、オンライン完結です。よくある質問には「合格証書、生成AIパスポートロゴは、資格取得後に、会員マイページよりダウンロードいただけます。郵送は行っておりません」とあります。紙の証書が届くのを待っても届かないので、マイページから自分でダウンロードしてください。
履歴書などへの書き方については、GUGAは「厳密な表記ルールは設けておりませんが、『GUGA 生成AIパスポート 2025年2月 資格取得』などの表記が一般的です」と案内しています。また、資格の有効期限については「『生成AIパスポート』の資格は無期限です」と明記されています(いずれも公式のよくある質問より)。
なお、合格ライン(何問正解で合格か)はGUGAが公開していません。合格率の実績値と、合格ラインが非公表であることの意味は、生成AIパスポートの難易度と合格率|回ごとの受験者数と合格ラインで回別のデータとあわせて解説しています。
よくある失敗5つ
- 試験月に入ってから申し込もうとする。締切は前月末。受験期間中にその回へ申し込むことはできません(公式よくある質問)。カレンダーには「受験日」ではなく「申込締切日」を入れてください
- 会社が団体受験を用意しているのに、個人で決済してしまう。決済後のキャンセル・返金は原則受け付けられていません。申し込む前に、勤務先に制度の有無を確認する
- 受験期間の最終日に回す。最終日は24時00分で強制終了です。回線トラブルが起きたときの逃げ場もありません
- 環境確認を当日に済ませようとする。OS更新やブラウザ更新は再起動を伴うことがあり、直前に始めると開始時刻がずれます。前日までに終わらせる
- 領収書の宛名を確認せずに発行する。宛名の変更および再発行は1回のみと明記されています。会社に提出する場合は、正式名称を先に確認してから発行する
よくある質問
Q1. 申し込んだ回を、次の回に振り替えられますか?
GUGA公式のよくある質問では、決済手続き完了後のキャンセル・返金は原則受け付けていないと案内されており、回の振替についての取り扱いは明示されていません(2026年9月時点)。事情がある場合は、自己判断せずGUGA事務局に問い合わせてください。なお、申込期間内であれば個人申込から法人申込への変更は可能と案内されています。
Q2. 試験中に通信が切れたら、やり直せますか?
公式には、一時停止機能がないこと、試験時間を過ぎると自動で試験終了となること、受験可能期間の最終日は24時00分で終了することが記載されています。通信断が起きた場合の個別の救済手続きについては、公開情報からは確認できません。だからこそ、安定した有線LANまたはWi-Fiを用意し、期間の末日を避けて受験することが実務的な対策になります。
Q3. 不合格だった場合、すぐに再受験できますか?
試験は年5回(2月・4月・6月・8月・10月)開催されており、申込は通年で受け付けられています。したがって、次に受けられるのは原則として2か月後の回です。ただし結果発表は試験実施月の翌月中旬が目安のため、合否を確認してから次回に申し込むと、そのさらに次の回になる場合があります。日程は公式ページで確認してください。
まとめ
生成AIパスポートの受験の流れは、次の4点を押さえれば迷いません。
- 申込:会員登録と受験申込は同じフォーム。締切は受験月の前月末で、受験期間に入ってからは申し込めない
- 環境:Windows 10/11またはmacOS 11以上、主要4ブラウザ、5Mbps以上の安定回線。公共スペースでの受験は不可
- 当日:期間中いつでも開始できるが、一時停止はできず、最終日は24時00分で終了する
- 結果:試験実施月の翌月中旬にメールとマイページで確認。合格証書はマイページからダウンロード(郵送なし)
どの資格を受けるか自体を迷っている段階の方は、AI資格4つの違いと選び方で違いを確認してから申し込むと、回を無駄にせずに済みます。
本記事の内容は2026年9月時点でGUGAが公開している情報にもとづいています。日程・受験料・動作環境は改定されることがあるため、申し込む前に必ずGUGA公式の試験概要ページとよくある質問をご確認ください。