生成AIパスポートを社員に受けさせると決めたあと、人事・研修担当者が最初に詰まるのは「受験料を会社が払うのか、受験者本人が払って後で精算するのか」です。この選択は、請求書の出方・経費処理のタイミング・社内告知の文面まで連鎖します。先に答えだけ書きます。
短い答え(2026年10月19日時点)
- 選べる支払い方は会員種別で決まります。GUGA会員(一般個人会員を除く)は「一括払い」と「個別払い」を選択可能。非会員は「一括払い」のみです。
- 会社一括払い=組織が受験費用を負担する方式。団体受験では後払い請求書・クレジットカード・PayPayが使えます。請求書払いは注文の都度請求・支払期日は翌月末です。
- 個別払い=受験希望者個人が受験費用を負担する方式。資格の取得後に経費精算するかどうかは自社の規程で決めます。2026年8月1日のリニューアルで追加されました(2026年10月試験の申込から対象)。
- 割引も会員種別で違います。会員は人数を問わず受験費用20%割引(11,000円税込 → 8,800円税込)。非会員は団体ごとに2名以上で申込可能で、10名以上のときに10%割引です。
- 申込後のキャンセル・返金は原則ありません。人数が減った場合も「お申込後のキャンセル・返金はいたしかねます」とGUGAのよくある質問に記載されています。受験者の差し替え(人数を変えずに入れ替える)の可否は公表されていません。
※この記事の条件・金額・日程は2026年10月19日時点にGUGA(一般社団法人生成AI活用普及協会)の公式ページで確認した内容です。GUGAが公表していない運用(請求書の宛名指定、受験者の差し替えなど)は「主催団体に要確認」と明記し、推測で埋めていません。当サイトはGUGAとは関係のない非公式の情報サイトです。申込・契約の前に必ず一次情報と事務局への確認を行ってください。
結論:支払い主体は「会員種別」で先に決まる
結論:どちらの支払い方にするかを検討できるのはGUGA会員(一般個人会員を除く)だけです。非会員のまま団体受験を申し込む場合、選択肢は会社一括払いの一択になります。
GUGAの試験概要の団体受験の条件は、会員・非会員で次のように分かれています。
- 会員の場合(一般個人会員を除く):「人数を問わず申込可能」「人数を問わず受験費用を20%割引」「『一括払い』と『個別払い』を選択可能」
- 非会員の場合:「団体ごとに2名以上で申込可能」「10名以上の場合は受験費用を10%割引」「『一括払い』のみ選択可能」
つまり検討の順番は、①会員になるかどうかを決める → ②(会員なら)一括払いか個別払いかを決める → ③支払い手段(請求書/カード/PayPay)を決めるという3段です。②から考え始めると、非会員のまま個別払いを前提に社内説明を作ってしまい、申込画面で選べないことに気づく、という手戻りが起きます。
団体受験そのものの申込手順・人数要件・社内の進め方は生成AIパスポートの団体受験|企業の申込・費用と社内の進め方にまとめています。この記事は、その中の「誰が払うか」だけに絞って掘ります。

2026年8月1日から何が変わった?|個別払いと専用申込URLの追加
結論:個別払いは最近できた選択肢です。GUGAは2026年8月3日に「団体受験の申込・支払方法をリニューアル」と発表し、2026年8月1日(土)より提供を開始、「2026年10月 生成AIパスポート試験」の申込から対象としています。2026年7月以前の社内資料や他サイトの解説を参照している場合、個別払いが載っていない可能性があります。
GUGAが公表した変更点は3つです。
- 申込手続きの負担軽減。「各社に発行される専用の受験申込URLより受験希望者個人が申込手続きを行うことが可能」になりました。「上限人数を設定できるため、予算内で受験申込数を管理することができます」とされています。従来の担当者による一括申込方式も引き続き選択できます。
- 受験費用の支払方法の拡充。従来は組織が負担する一括払いのみでしたが、「受験希望者個人が受験費用を負担する『個別払い』も選択が可能」になりました。「受験申込時は個人が受験費用を支払い、資格の取得後に経費精算を行う」運用に対応するためと説明されています。
- 学割適用型の団体受験。学生・内定者・インターン生向けに「新たに学生割引を適用した受験申込URLを各社に発行」します。対象は「すべての会員種別(一般個人会員を除く)」で、非会員の企業・団体にも学生割引の受験申込URLは発行されます(非会員は「一括払い」のみ)。
人事側にとって特に効くのは1つめです。「専用URLを社内に告知して上限人数で止める」方式にすると、申込の時点で受験者名簿を確定させる必要がなくなります。この方式は会社の一括払いとも個別払いとも組み合わせられます(GUGAの活用例「対象者限定型」は一括払い+上限人数)。これは後述する「受験者の差し替えができない」問題を、設計で回避する手になります。

一括払いと個別払いの違い|比較表
2026年10月19日時点でGUGAが公表している範囲で、2つの方式を並べます。空欄ではなく「公表なし(要確認)」と書いた項目は、公式ページに記載が見つからなかったものです。見積や稟議の前に事務局へ確認してください。
| 項目 | 会社一括払い | 個別払い |
|---|---|---|
| 受験料を払う人 | 組織(会社・団体) | 受験希望者個人 |
| 選べる条件 | 会員・非会員のどちらでも選択可(非会員はこれのみ) | GUGA会員(一般個人会員を除く)のみ |
| 支払い手段 | 後払い請求書/クレジットカード/PayPay | 公表なし(団体受験の支払い手段として上記3つが示されているのみ。個人が使える手段の範囲は要確認) |
| 請求書払い | 会員マイページから団体受験を申し込む際に選択可。注文の都度請求・支払期日は翌月末 | 公表なし(要確認) |
| 申込手続きをする人 | 担当者が一括申込、または専用申込URLで本人が申込 | 専用申込URLから受験希望者本人 |
| 人数の管理 | 担当者の一括申込なら申込人数で確定。専用申込URLを使えば一括払いでも上限人数を設定できる | 専用URLに上限人数を設定して予算内に収める |
| 社内の経費処理 | 請求書・領収書を会社が受領して支払う | 受験者個人が支払う。後から経費精算するかは自社の規程で決める |
| キャンセル・返金 | 原則なし(人数が減っても返金不可) | 原則なし(決済手続き完了後) |
| 向くケース | 予算を先に確保済み/受験を業務扱いにする/経理が立替精算を増やしたくない/専用URLで希望者を広く募り、費用は会社が持ちたい | 受験者が自発的に手を挙げる形にしたい/合格者にだけ費用を出したい |
会社一括払いの進め方|請求書は「翌月末」で動く
結論:会社一括払いで請求書を使う場合、支払期日は翌月末です。注文の都度請求される方式なので、申込(注文)のたびに請求が立つ前提で予算の期を見ます。同じ受験回で申込を分けた場合に請求がまとまるかは公表されていません(要確認)。
GUGAのよくある質問には、団体受験の請求書払いについて「可能です。会員マイページより団体受験の申し込みをする際に、請求書払いを選択することができます。ご注文の度に都度ご請求させていただき、支払期日は翌月末となります」と記載されています。手続き上のポイントは3つです。
1. 請求書払いは「申込画面での選択」なので、後からの切り替えを前提にしない
請求書払いは申込時に選ぶ項目です。カードで決済してしまってから請求書に切り替える手続きは公表されていません。決済手続き完了後のキャンセル・返金は原則受け付けられていないため、支払い手段は申込前に経理と合意しておきます。
2. 請求書・領収書の発行名義はGUGAではなく株式会社DAIL
GUGAのよくある質問に「株式会社DAILは、生成AIパスポート試験の運営・実施、および生成AIパスポート公式テキストの発行を担当している企業です」と記載があります。経理に「GUGA名義の請求書が来る」と伝えていると、着金処理や取引先マスタ登録でつまずきます。稟議の取引先名は事前に確認しておきます。なお公式テキストは、2027年試験向けの改訂版から株式会社翔泳社の発行に変わりました(2026年10月1日のGUGAのお知らせ)。テキストを団体で買う場合は、受験料と取引先が分かれる点に注意してください。
3. 宛名の扱いは領収書と請求書で分けて考える
領収書については、マイページから「インボイス制度(適格請求書等保存方式)に対応したPDF形式の領収書」を発行でき、宛名も「ご指定の名称(会社名など)への変更が可能」です。ただし「宛名の変更および再発行は『1回のみ』です。一度変更を行うとシステム上での修正ができなくなります」と明記されています。正式な商号(株式会社の前後、全角半角、旧社名)を、変更する前に確定させてください。なお、この領収書の案内はよくある質問の「個人受験」の欄にあります。会社の一括払いで領収書をどう受け取るかは公表されていません(要確認)。
なお「法人取引について領収書が必要な場合は、事務局にて個別に対応いたします」とも案内されており、記載項目の要件が社内規程で細かく決まっている場合は、問い合わせフォームから先に相談する流れになります。一方で、請求書側の宛名の指定方法・変更可否については公表情報に記載が見つかりませんでした(要確認)。
領収書の出し方や学割のときの扱いは生成AIパスポートの受験料の払い方|領収書・請求書と学割の条件に個人受験の視点でまとめています。マイページの入り方でつまずく場合は生成AIパスポートのログイン|マイページの入り方とできない時の確認を参照してください。

個別払いの進め方|受験者が立替え、取得後に精算する
結論:GUGAの仕組みとしての個別払いは「受験希望者個人が受験費用を負担する」方式です。GUGAは、「受験申込時は個人が受験費用を支払い、資格の取得後に経費精算を行う」といった社内ルールがある企業でも団体受験を使いやすくなる、と説明しています。会社が後から精算するかどうかは、自社の規程で決めます。
人事側の手順は次の形になります。
- 会員マイページで個別払いを選び、専用の受験申込URLを発行する。上限人数を設定しておくと、予算を超えた申込が入りません。
- URLを社内に告知する。専用URLより受験希望者個人が申込手続きを行うため、担当者が事前に受験者名簿を集める必要がありません。
- 受験者が自分で申込・支払いをする。
- 合否が出たあとに経費精算する。補助の条件(合格時のみ/受験すれば全額/上限額)は社内規程で決めます。
ここで注意が必要なのは、4の「精算の条件」はGUGAの仕様ではなく、自社が決めるルールだという点です。GUGAは支払いの入口を用意しているだけで、合格時のみ補助するか、不合格でも出すかは社内の制度設計です。受験料補助・報奨金・就業時間の扱いまで含めた制度のつくり方は社員のAI資格取得支援制度のつくり方|受験料補助・報奨金・就業時間の扱いに分けてまとめています。この記事では支払い方の選択までを扱います。
個別払いにすると、社内説明の文面が変わる
個別払いは、受験者に「いったん自分で11,000円(税込)を払ってもらう」方式です。告知メールに次の3点が書かれていないと、申込が止まります。
- いくら立替えるのか(会員の20%割引が適用される場合は8,800円(税込)になります)。
- いつ・どういう条件で戻ってくるのか(合格時のみか、受験すれば戻るのか)。
- 精算に何が必要か(領収書をマイページから各自でPDF保存してもらう必要があるか、宛名を会社名にするのか個人名でよいのか)。
とくに3つめは、領収書の宛名の変更・再発行が1回のみであることと直結します。宛名を会社名にする運用なら、告知時点で「指定する正式な社名」を文字列で示してください。各自の判断に任せると、修正できない表記ゆれが人数分だけ残ります。
どちらを選ぶ?|判断の3つの軸
GUGAはどちらを推奨するとは書いていません。以下は公開されている仕様から導いた整理で、当編集部の判断材料です。
軸1:予算がすでに確保されているか
予算が確保済みで、年度内に消化する前提なら会社一括払いが素直です。請求書払いなら支払期日が翌月末なので、申込月と支払月の関係が読めます。逆に「受けたい人がどれだけいるか分からないので、まず手を挙げてもらいたい」段階なら、専用申込URLに上限人数を設定する方式が向きます。上限人数は会社が費用を負担する一括払いでも設定でき(GUGAの活用例「対象者限定型」)、個別払いだけの機能ではありません。
軸2:受験者が確定しているか
対象者が名簿で決まっている(例:特定部署の全員)なら一括払いで一度に処理します。対象を広く公募する場合は、専用申込URLを配る方式のほうが運用が軽くなります。後者は、申込時点で名簿を作らなくてよいことが最大の違いです。
軸3:経理が立替精算を増やせるか
個別払いは、受験者の人数分だけ立替精算の起票が発生します。少人数なら問題になりませんが、数十名規模だと経理側の作業が増えます。「人事の作業が減る代わりに経理の作業が増える」構造になっていることを、設計段階で経理と共有しておきます。
費用側から全体を見たい場合は生成AIパスポートの費用|受験料と公式テキストの価格、他の資格と並べて予算を組む場合はAI資格4つの費用相場|受験料と講座費、企業が負担するときの目安が対応します。
会員になるか非会員のままか|支払い設計への影響
結論:個別払いを使いたい場合、会員になること自体が前提条件になります。また割引率も会員20%/非会員は10名以上で10%と差があります。
GUGAのよくある質問には「GUGA会員(一般個人会員を除く)に入会いただくと、会員マイページより団体受験の申し込みができます」と記載されています。会員の種別は、公表されている一覧では「正会員、法人会員(シニアパートナー会員、パートナー会員、準会員)、自治体会員、学校・研究機関会員、特別会員、一般個人会員」です。
費用の構造は次のとおりです(GUGAの入会案内より)。
- 法人会員(シニアパートナー・パートナー・準会員):入会金なし・年会費あり。会員の年度は4月1日〜翌3月31日で、入会した年度(初年度)の年会費だけが入会する四半期によって変わります。翌年度以降は4月1日に更新され、各種別の年会費(シニアパートナー200,000円・パートナー100,000円・準会員50,000円)がかかります(期間満了の1か月前までに書面で申し入れない限り自動更新。納めた会費は返還されません)。初年度について公表されている金額はシニアパートナー 200,000円/150,000円/100,000円/50,000円、パートナー 100,000円/75,000円/50,000円/25,000円、準会員 50,000円/37,500円/25,000円/12,500円(第1四半期=4〜6月入会から順に、第4四半期=1〜3月入会まで)。年会費に消費税は上乗せされません(法人会員規約 第7条7項に「会費は非課税とする」と明記)。
- 自治体会員・学校・研究機関会員・特別会員:入会金なし・年会費なし(期間無期限)。
- 一般個人会員:入会金なし・年会費なし(期間無期限)。ただし団体受験の対象外です。
会員特典として「団体受験割引」は「受験費用/公式テキスト購入費用ともに20%割引を適用できます」と案内されており、受験料11,000円(税込)が8,800円(税込)になる例が示されています。非会員(団体受験のみ)と比べた1名あたりの差は、9名以下なら2,200円(税込)、10名以上なら非会員にも10%割引があるため1,100円(税込)です。年会費のかかる種別に入る場合は、この差に受験人数を掛け、公式テキストの割引分を足して、初年度の年会費(翌年度からは満額)と比べます。年会費が不要な会員種別に該当する組織(自治体・学校・研究機関など)は、この計算が不要です。
なお、非会員のまま団体受験を使う場合は、「団体受験のみ希望」の種別で会員登録します。GUGAのよくある質問に「会員として入会せず、生成AIパスポート試験の団体受験のみをご希望の場合は、『団体受験のみ希望』の種別で会員登録いただくことで、団体受験の申し込みが可能となります」と案内されています(入会案内のページでは「非会員(団体受験のみ)」の種別と表記)。この種別では2名以上から申し込め、10名以上なら受験費用と公式テキスト購入費用が10%割引になります(9名以下は割引なし)。別のよくある質問には「法人会員(非会員を含む)へ入会後、法人ご担当者さま宛に管理マイページを付与させていただきます」という記載もあります。
年度途中の扱いについては「年度の途中で会員種別を変更することは可能ですか?」というよくある質問が用意されています。また個人で申し込んでしまった場合も「申し込み期間内であれば変更可能です」として、法人会員としての申込への変更が案内されています。
団体受験の支払いに関する事実(2026年10月19日時点)
設計の前提になる条件です。すべてGUGAの公開情報です。
- 受験料:11,000円(税込)。学生は5,500円(税込)。
- 団体受験の割引:会員(一般個人会員を除く)は人数を問わず20%割引。非会員は10名以上で10%割引。
- 学生の扱い:「学生の受験費用(税込5,500円)は、団体受験割引の適用対象外となります」。学割適用型の受験申込URLは発行されますが、割引の重ねがけはできません。
- 支払い手段:団体受験は「後払い請求書、クレジットカード及びPayPay」。個人受験は「クレジットカード及びPayPay」。
- 請求書払いの条件:注文の都度請求、支払期日は翌月末。
- 受験料の請求書・領収書の名義:株式会社DAIL(試験の運営・実施を担当)。公式テキストは2027年試験向けの改訂版から株式会社翔泳社の発行に変わり(2026年10月1日のGUGAのお知らせ)、改訂版テキストの領収書は販売元の翔泳社に問い合わせます。
- 領収書:マイページからインボイス制度対応のPDFを発行。宛名の変更・再発行は1回のみ(いずれもよくある質問の「個人受験」の欄の案内。団体受験の一括払いで領収書をどう受け取るかは公表なし・要確認)。
- 申込期間・受験期間:「団体受験も、一般受験と受験期間は変わらず、2月、4月、6月、8月、10月と年に5回、試験が開催され、申込期間も同様に通年でお申し込みができます」。
- 2027年2月試験の申込期間:2026年10月1日0:00〜2027年1月31日23:59。
- キャンセル・返金:「決済手続き完了後のキャンセル・返金は原則、受け付けておりません」。団体の人数変更についても「お申込後のキャンセル・返金はいたしかねます」。
- 公式テキストの団体購入:法人・団体として電子版の購入が可能で、「法人会員(非会員を含む)へ入会後、法人ご担当者さま宛に管理マイページを付与」されます。
試験そのものの条件は生成AIパスポートとは|試験概要と出題範囲、申込の画面の流れと日程は生成AIパスポートの試験日程と申込にまとめています。
受験者を差し替えたいときの扱い
結論:人数を減らす場合の返金は「いたしかねます」と明記されています。人数を変えずに受験者だけを入れ替える手続きの可否は、GUGAの公開ページに記載が見つかりませんでした(要確認)。
異動・退職・産休などで受験できなくなる社員が出ることは、数か月前に申し込む団体受験では普通に起きます。公表されている範囲で分かるのは次の2点だけです。
- 人数を減らしても返金されない。よくある質問「団体受験に申込んだ人数の変更は可能ですか?また、受験人数が少なくなる場合、キャンセル・返金はできますか?」に対し「お申込後のキャンセル・返金はいたしかねます」と回答されています。
- 決済完了後のキャンセル・返金も原則なし。個人受験側のよくある質問にも同趣旨の記載があります。例外として、一般個人会員として申し込んだ人が団体受験のメンバーとしても重複して申し込んでいた場合だけ、その人の分の費用はキャンセル対応すると案内されています(問い合わせフォームから連絡)。
したがって、差し替えが効くかどうかに運用を賭けない設計にするのが安全です。公表されている仕様の中で取れる手は2つあります。
- 専用申込URL方式にする。受験希望者個人が自分で申込手続きを行う方式なら、申込の時点で誰が受けるかを担当者が確定させる必要がありません。上限人数の範囲で、実際に手を挙げた人だけが申し込みます。差し替えという概念そのものが発生しにくくなります。
- 受験回を分けて小さく申し込む。試験は年5回(2月・4月・6月・8月・10月)あり、申込期間は通年です。50名を1回で申し込むより、人数が読める単位に分けて申し込むほうが、取りこぼしの金額が小さくなります。
受験日変更・キャンセル・返金の公表状況と、問い合わせるときの書き方は生成AIパスポートは申込後に受験日を変更できる?キャンセルと返金で整理しています。
GUGA公表情報で確認できなかったこと(=主催団体に要確認)
この記事を書くにあたり、2026年10月19日時点のGUGA公式ページ(試験概要・よくある質問・企業団体向けページ・入会案内・お知らせ)を確認しました。次の項目は記載が見つかりませんでした。稟議や社内規程に書く前に、事務局へ確認してください。
- 個別払いで受験者が使える支払い手段の範囲(団体受験全体として請求書・カード・PayPayが示されているのみ)。
- 個別払いを選んだ場合に、会社側が請求書や支払明細を受け取れるか。
- 請求書の宛名の指定方法・変更の可否(領収書については1回のみ変更可と明記あり)。
- 見積書の発行手続き。
- 人数を変えずに受験者を差し替える手続きの可否。
- 専用申込URLの上限人数の未消化分の扱い(一括払いで先に支払った枠が余った場合の扱い)。
- 一括払いと個別払いを同じ受験回で併用できるか。
問い合わせ先はGUGAの問い合わせフォームです。「法人取引について領収書が必要な場合は、事務局にて個別に対応いたします」と案内されているとおり、法人固有の要件は個別対応の窓口に投げる想定になっています。研修会社経由で見積を取る場合の比較の仕方はAI資格研修の見積の取り方|相見積と比較表で費用相場を確かめる手順にまとめました。
支払い設計でよくある失敗5つ
- 非会員のまま個別払いを前提に社内告知を作る。個別払いは会員(一般個人会員を除く)だけの選択肢です。告知文を書く前に、自組織がどの会員種別で申し込むのかを確定させます。
- 請求書の名義をGUGAだと思って稟議を通す。請求書・領収書に記載されるのは株式会社DAILです。取引先登録と支払処理の名義がずれます。
- 領収書の宛名を受験者の判断に任せる。宛名の変更・再発行は1回のみで、一度変更するとシステム上の修正ができません。正式な商号の文字列を告知に書きます。
- 人数に余裕を持たせて多めに一括申込する。人数が減っても返金されません。余らせる前提の申込は、そのまま損失になります。上限人数つきの専用URLか、受験回を分けるほうが安全です。
- 支払期日を「申込月末」だと思って資金計画を立てる。請求書払いの支払期日は翌月末です。注文の都度請求されるため、申し込んだ月によって期日が動きます。
まとめ
- 支払い主体の選択肢は会員種別で決まります。会員(一般個人会員を除く)は一括払いと個別払いの両方、非会員は一括払いのみです。
- 個別払いは2026年8月1日に追加された新しい方式で、2026年10月試験の申込から対象です。受験者個人が受験費用を払い、後から経費精算するかどうかは自社の規程で決めます。
- 会社一括払いで請求書を使う場合、注文の都度請求・支払期日は翌月末。請求書・領収書の名義は株式会社DAILです。
- 領収書はマイページからインボイス対応のPDFを発行でき、宛名は会社名に変更できますが、変更・再発行は1回のみです。
- 割引は会員20%/非会員は10名以上で10%。学生の5,500円(税込)は団体受験割引の対象外です。
- 申込後のキャンセル・返金は原則なく、受験者の差し替えの可否は公表されていません。専用申込URLに上限人数を設定する方式か、受験回を分けて小さく申し込む方式で、差し替えに依存しない設計にします。
- 請求書の宛名指定、見積書の発行、個別払い時の会社側の明細受領などは公表情報に記載がないため、主催団体への確認が必要です。
よくある質問
Q1. 生成AIパスポートの団体受験で、受験料を社員個人に払わせることはできますか。
A. できます。GUGAは2026年8月1日から、団体受験の支払方法に「受験希望者個人が受験費用を負担する『個別払い』」を追加し、2026年10月試験の申込から対象としています。GUGAの説明では「受験申込時は個人が受験費用を支払い、資格の取得後に経費精算を行う」運用に対応するためとされています。ただし個別払いを選べるのはGUGA会員(一般個人会員を除く)のみで、非会員の団体受験は「一括払い」のみです。合格時だけ補助するのか、受験すれば全額補助するのかは、GUGAの仕様ではなく自社の規程で決める部分です。制度設計は社員のAI資格取得支援制度のつくり方を参照してください。
Q2. 団体受験の請求書はどの名前で届き、支払期日はいつですか。
A. 請求書払いは、会員マイページから団体受験を申し込む際に選択します。GUGAのよくある質問には「ご注文の度に都度ご請求させていただき、支払期日は翌月末となります」と記載されています。請求書・領収書に記載される社名は、試験の運営・実施を担当する株式会社DAILです。領収書についてはマイページからインボイス制度対応のPDFを発行でき、宛名を会社名などに変更できますが、変更・再発行は1回のみです。請求書側の宛名の指定方法については公開ページに記載が見つかりませんでした。社内規程で宛名の要件が決まっている場合は、申込前にGUGAの問い合わせフォームから確認してください。
Q3. 申込後に受験できなくなった社員がいます。別の社員に差し替えられますか。
A. 人数を変えずに受験者だけを入れ替える手続きの可否は、GUGAの公開ページには記載が見つかりませんでした(主催団体に要確認)。公表されているのは、人数が少なくなる場合について「お申込後のキャンセル・返金はいたしかねます」、決済手続き完了後のキャンセル・返金は「原則、受け付けておりません」という点だけです。実務上は、差し替えができる前提で計画しないことをおすすめします。専用の受験申込URLに上限人数を設定して本人に申し込んでもらう方式にすれば、申込時点で名簿を固定しなくて済みます。試験は年5回・申込は通年なので、人数が読める単位に分けて申し込む方法も取れます。
出典(2026年10月19日時点)
- GUGA「生成AIパスポート 試験概要」:https://guga.or.jp/outline/(受験料・学生料金・団体受験の会員/非会員の条件・一括払いと個別払いの選択可否・割引率・申込期間)
- GUGA「よくある質問」:https://guga.or.jp/qa/(団体申込の窓口/支払い手段/請求書払いと支払期日/人数変更とキャンセル・返金/領収書の発行と宛名変更1回のみ/法人取引の個別対応/株式会社DAIL/学生料金は団体割引対象外/団体受験の申込・受験期間/電子版テキストの法人購入)
- GUGA「生成AIパスポート、団体受験の申込・支払方法をリニューアル」(2026年8月3日):https://guga.or.jp/2026-08-03-1100(専用の受験申込URL・上限人数の設定・個別払いの新設・学割適用型の団体受験・2026年8月1日提供開始/2026年10月試験の申込から対象)
- GUGA「生成AIパスポート(企業・団体向け)」:https://guga.or.jp/group-exam/(団体受験は受験希望者のステータスを組織で管理できる申込方法・最大20%割引・会員は一括払いと個別払いに対応)
- GUGA「入会のご案内」:https://guga.or.jp/membership/(会員種別の一覧・入会金/年会費の有無・会員期間・団体受験割引20%)
- GUGA「GUGA入会案内 特設ページ」:https://guga.or.jp/corp-membership/(法人会員の種別ごとの年会費と入会四半期による金額・4月の年度更新・非会員(団体受験のみ)の種別・受験費用11,000円が8,800円(税込)になる例)
- GUGA「法人会員規約」:法人会員規約(PDF)(第6条 有効期間と自動更新/第7条 年会費・納めた会費は返還しない・会費は非課税)
- GUGA「生成AIパスポート公式テキストの発行元変更に関するお知らせ」(2026年10月1日):https://guga.or.jp/2026-10-01_1100(2027年試験向けの改訂版から株式会社翔泳社が発行)
当サイト「AI資格ナビ」は、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)および株式会社DAIL、各研修会社とは関係のない非公式の情報サイトです。本文の条件・金額・日程は2026年10月19日時点に公式ページで確認した内容で、変更され得ます。「公表なし(要確認)」と書いた項目は当サイトが公式ページで確認できなかったもので、存在しないことを意味しません。支払い方法・会員種別の選択は契約行為を含むため、申込の前に必ず主催団体の一次情報と事務局への確認を行ってください。会計・税務の判断については自社の経理部門または税理士にご確認ください。
文責:AI資格ナビ編集部