生成AIパスポートの勉強法は、2026年2月試験から適用されている新シラバスの全5章を、GUGA公式テキスト第4版で一巡させ、60分60問の通し演習で仕上げるという順番が基本です。勉強時間について主催団体(GUGA)は標準学習時間を公表していないため、本記事では公開されている合格体験談から読み取れる目安として整理します。
結論:この試験は範囲が広いのではなく「範囲が更新された」試験です。2026年2月試験からRAG・AIエージェント・AI新法などが加わったため、教材がどのシラバス版に対応しているかを最初に確認するのが、いちばん効率に効きます。
- 出題範囲は全5章。章立てはGUGA発行の公式テキスト第4版の目次と、GUGA公開のシラバスPDFで確認できる
- 勉強時間の目安は、公開されている合格体験談で 約35時間(20日間)・約40時間(4週間) という例がある。GUGAの公表値ではない
- 試験は60分・60問。1問あたり1分の計算になるため、時間を計った通し演習を1回は入れておく
- GUGAは過去問を公開していない。公式に解けるのはサンプル問題3問のみ
この記事の対象:これから生成AIパスポートを独学で受ける社会人と、社員の学習計画を組み立てる人事・研修担当の方。
今日やること:受ける回を決めて申込期限を手帳に書く。2026年10月試験なら申込期限は9月30日23:59です。
結論:全5章を「公式テキスト1冊」で一巡し、通し演習で締める
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する生成AIのリテラシー試験です。GUGA公式の試験概要によると、出題はシラバスの範囲から行われ、形式はオンライン(IBT方式)の四肢択一式(一部複数選択を含む)で、60分間に60問が出題されます。
この条件から逆算すると、やることは3つに絞れます。
手順1:範囲を一巡させる。シラバスは全5章です。まず穴のない状態を作ります。ここで使う教材は、最新シラバスに対応していることが確認できるものにします。
手順2:章の重みを変えて2周目に入る。1周目で答えに詰まった章だけを厚く読み直します。GUGAは章ごとの出題数や配点を公表していないため、「どの章が何問出る」という前提で捨て章をつくるのは避けるのが安全です。重みづけは、あくまで自分の理解度に対して行います。
手順3:時間を計って通しで解く。60分で60問は、1問あたり1分の計算です。四肢択一式なので、迷った問題に戻る余裕は多くありません。知識量より「知っている論点を素早く判断できるか」が問われる形式だといえます。
合格率そのものの水準や、合格ラインが公表されていない点については生成AIパスポートの難易度と合格率|回ごとの受験者数と合格ラインで、GUGA発表値の回別データとあわせて整理しています。
勉強を始める前に確認する試験の事実(2026年9月時点)
勉強計画は、受ける回を決めてからでないと立ちません。以下はすべてGUGA公式の試験概要ページに記載されている内容です。
- 実施回数:年5回(2月・4月・6月・8月・10月)
- 2026年10月試験:申込期間 8月1日0:00〜9月30日23:59/受験期間 10月1日0:00〜10月31日23:59
- 受験料:一般 11,000円(税込)/学生 5,500円(税込)
- 受験資格:制限なし
- 実施形式:オンライン(IBT方式)。受験期間中の好きな時間に自宅などから受験できる
- 試験時間・問題数:60分間・60問
- 出題形式:四肢択一式(一部複数選択を含む)
- 合否の通知:受験期間終了後1か月以内。GUGA公式のよくある質問では、試験実施月の翌月中旬(目安:20日頃まで)に公開予定と案内されている
- 合格基準:GUGA公式のよくある質問に「合否に関する基準点や採点の詳細については開示しておりません」と明記されている
ここで効いてくるのが「受験期間が1か月ある」という点です。受験日を自分で選べるので、学習計画の締切も自分で決められます。逆にいえば、締切を決めないまま受験期間の終盤に押し込む失敗が起きやすい形式でもあります。受験期間の初週〜2週目に受験日を置き、そこから逆算するのが安全です。

出題範囲の地図:シラバスの全5章
出題範囲の章立ては、GUGAが発行する「生成AIパスポート公式テキスト 第4版」の目次と、GUGAが公開しているシラバスPDFで確認できます。公式テキスト第4版は「2026年度実施試験シラバス対応」と案内されており、章構成は次の5章です。
| 章 | 章タイトル | この章の位置づけ(編集部の整理) |
|---|---|---|
| 第1章 | AI(人工知能) | 生成AIの前提となるAI全般の土台。用語と歴史が中心で、暗記が効きやすい |
| 第2章 | 生成AI(ジェネレーティブAI) | 生成モデルの仕組みとモデル名が集中する章。似た名称の区別でつまずきやすい |
| 第3章 | 現在の生成AI(ジェネレーティブAI)の動向 | サービス・技術の最新動向。2026年2月改訂でRAGとAIエージェントが追加された領域 |
| 第4章 | 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則 | 権利・個人情報・ガイドライン・法制度。2026年2月改訂でAI新法などが追加された領域 |
| 第5章 | テキスト生成AIのプロンプト制作と実例 | プロンプトの作り方。日常的に生成AIを使っている人ほど短時間で済ませやすい |
表の右列は当サイト編集部の整理であり、GUGAが章ごとの難易度や出題数を公表しているわけではありません。章別の出題数・配点はGUGAから公表されていないため、「第◯章が何問出る」という情報は公式のものではありません。各章にぶら下がる詳細キーワードの一覧は、シラバスPDFに大項目・中項目・学習目標・学習項目・詳細キーワードの形で掲載されています。学習前にこのPDFを一度通して眺め、知らない語に印をつけておくと、教材のどこを厚く読むかが決まります。

2026年2月試験から加わった論点(GUGA発表)
GUGAは2025年10月1日に、2026年2月開催の試験からシラバスを改訂すると発表しました。発表されている主な改訂点は次のとおりです。
- ChatGPTの最新モデルまでの変遷を反映(GPT-o1、o3、o4、GPT-4.1、GPT-5、Operator、Codex、Image Generation)
- Gemini、Claude、Copilotに関する言及を追加
- RAG(Retrieval-Augmented Generation)の歴史や仕組み、ユースケースを新規追加
- AIエージェントの概要や仕組み、ツール例を新規追加
- 2025年3月28日改訂の「AI事業者ガイドライン(第1.1版)」に対応
- 2025年6月公布の「AI新法」に関する項目を追加
ここが2026年に受験する人にとって最大の分岐点です。生成AIを普段から使っている人でも、AI事業者ガイドラインとAI新法は業務では出てこない知識です。ツールに詳しいことと、この試験の範囲を埋めていることは別だと考えてください。
勉強時間の目安と、その数字の読み方
最初にはっきりさせておくと、GUGAは標準学習時間や推奨学習時間を公表していません。2026年9月時点で、公式に「◯時間勉強すれば合格できる」と言える根拠はありません。
そのうえで、公開されている合格体験談には具体的な数字が出ています。あくまで個々の受験者の記録であり、当サイトが検証したものではありませんが、規模感の参考にはなります。
- 約20日間で合計35時間程度(1日1時間を目安に確保。公認テキスト+演習問題集+解説動画+GUGA公式LINEのAIクイズを併用した例)
- 約4週間で約40時間(平日1時間+土日2時間。テキスト&問題集+動画講座+AIクイズを併用した例。本番の所要時間は約25分だったと記録されている)
いずれも旧シラバス期の受験記録である点には注意が必要です。2026年2月改訂でRAG・AIエージェント・AI新法が加わっているため、同じ条件なら学習量はやや増える方向に働くと考えるのが自然です。
この2例から読み取れる目安は、次のように整理できます。いずれも当サイトの目安であり、GUGAの公表値ではありません。
- AIの知識がほぼゼロから始める場合:30〜40時間を4週間で配分する。1日1時間+週末に2時間のペース
- 生成AIを業務で日常的に使っている場合:第5章(プロンプト)と第3章の一部は既知の内容が多くなる。その分を第1章・第2章の用語と第4章の法制度に振り替える
- 共通:合計時間より「シラバスの全5章を一巡したかどうか」を進捗の基準にする。GUGAが合格ラインを開示していない以上、「◯問取れば安心」という目標設定は成り立ちません
勉強法の手順:4週間の型と、2週間しかないときの詰め方
4週間の型(標準)
第1週:範囲を知る。シラバスPDFを通して眺め、知らない語に印をつけます。そのうえで公式テキスト第4版を第1章から通読します。この段階では覚えようとせず、最後まで到達することを優先します。GUGA公式のサンプル問題(3問)にも目を通し、問われ方の粒度を先に確認しておきます。
第2週:第1章・第2章を厚く回す。用語とモデル名が集中する章です。公開されている体験談でも、第2章の「似たような単語や生成AIの名前」の区別に苦戦したという記録があります。ここは一覧化して覚える作業が向いています。
第3週:第3章・第4章を厚く回す。2026年2月改訂の追加論点が集まる領域です。RAGとAIエージェントは仕組みとユースケースまで、AI事業者ガイドライン(第1.1版)とAI新法は名称と趣旨まで押さえます。この2つは自分の業務経験からは補えないので、教材の記述をそのまま拾います。
第4週:通し演習と穴埋め。時間を計って60問を通しで解きます。ここで初めて「1問1分」の感覚が身につきます。間違えた問題の章に戻って読み直し、受験日を迎えます。
2週間しかないときの詰め方
申込期限に間に合わせて先に申し込んでしまい、そこから2週間で仕上げるケースもあります。その場合は順番を変えます。
- 1〜3日目:シラバスPDFで範囲の全体像だけ掴み、公式テキストを飛ばし読みで最後まで到達する
- 4〜9日目:1章ずつ「読む→その章の問題を解く→間違えた箇所を読み直す」を1日1章ペースで回す。1周目で完璧を目指さない
- 10〜12日目:時間を計った通し演習を2回。1回目と2回目の間で、間違えた章だけ読み直す
- 13〜14日目:受験環境の確認と、印をつけた語の見直し。新しい教材には手を出さない
短期で詰める場合ほど、教材を増やさないことが効きます。2週間で3冊に手を出すと、どれも1周しないまま本番を迎えることになります。

教材の選び方:主催団体が出しているものと、そうでないもの
教材は「GUGAが出しているもの」「GUGAが監修したもの」「それ以外」に分けて考えると迷いません。当サイトは特定の講座や研修会社を推奨しません。以下は2026年9月時点でGUGAが公式に案内している情報の並列です。
GUGAが発行しているもの
- シラバスPDF:無料。guga.or.jp/assets/syllabus.pdf。2026年2月試験より適用の版
- サンプル問題PDF:無料。四肢択一式の例題3問。GUGA公式の試験概要ページからダウンロードできる
- 生成AIパスポート公式テキスト 第4版:電子書籍版 1,782円(税込)/製本版 1,980円(税込)。2025年10月1日販売開始、2026年度実施試験シラバス対応
- AIクイズアプリ:GUGAのLINE公式アカウントで提供される○×形式のクイズ。無料
GUGAが監修しているもの
- マンガで合格!生成AIパスポート テキスト&問題集(KADOKAWA):2026年2月5日発売、2,090円(税込)。GUGA監修で、シラバスの内容に準拠。第1〜6章で基礎から模擬試験までを収録
そのほかの市販書籍・動画講座・オンライン講座
市販の対策本やUdemyなどの動画講座も複数あります。選ぶ基準は1つだけで十分です。「2026年2月改訂シラバス対応」と明記されているかを確認してください。旧シラバス対応のままだと、RAG・AIエージェント・AI新法・AI事業者ガイドライン第1.1版が抜けます。中古書籍や、更新日が古いまとめ記事を使う場合は特に注意が必要です。当サイトは各講座の合格実績や効果を検証していないため、どの講座が優れているかについては判断を書きません。
なお、GUGAは2025年11月10日に公式テキスト第4版の訂正を発表し、正誤表を公開しています。第4版を使う場合は、購入時期にかかわらず正誤表を1度確認しておくと安心です。
よくある失敗5つ
失敗1:旧シラバス対応の教材で通してしまった。最も多い落とし穴です。2026年2月試験から範囲が変わっています。教材の対応シラバスは、買う前ではなく開いた最初のページで確認する習慣にしてください。
失敗2:「過去問」を探して時間を溶かした。GUGAは過去問を公開していません。公式に解けるのはサンプル問題3問だけです。Web上で「過去問」を名乗るものは主催団体が公開したものではなく、出題範囲から作られた予想問題・練習問題です。当サイトでも、公式に確認できないものを「過去問」とは呼びません。
失敗3:合格ラインを前提に捨て章をつくった。GUGAは合否の基準点と採点の詳細を開示していません。「7割取れば受かるから第4章は捨てる」という設計は、そもそも根拠のない前提の上に立っています。全5章を一巡させるほうが確実です。
失敗4:時間を計った通し演習を1度もやらなかった。60分60問という条件は、IBT方式なら自宅で同じ環境を再現できます。本番前に1回でも通しで解いておくと、迷ったときに飛ばす判断ができるようになります。
失敗5:受験環境を当日まで確認しなかった。GUGA公式のよくある質問は、推奨環境としてWindows 10/11またはmacOS 11以上、Edge・Firefox・Safari・Chromeなどの最新版ブラウザ、5Mbps以上のインターネット速度を挙げています。受験期間の最終日に押し込むと、環境トラブルが起きたときの逃げ場がありません。受験期間の前半に受験日を置いてください。
よくある質問
Q1. 生成AIパスポートの勉強時間はどれくらい必要ですか。
GUGAは標準学習時間を公表していないため、公式な答えはありません。公開されている合格体験談には、約20日間で35時間程度、約4週間で約40時間といった記録があります。ただしこれらは2026年2月のシラバス改訂前の受験記録で、現在はRAG・AIエージェント・AI新法が範囲に加わっています。時間の総量よりも、シラバスの全5章を一巡したかどうかを進捗の基準にすることをおすすめします。
Q2. 公式テキストだけで合格できますか。
GUGAは「公式テキストのみで合格できる」とも「他の教材が必要」とも公表していないため、断定はできません。事実として言えるのは、出題はシラバスの範囲から行われること、公式テキスト第4版が2026年度実施試験シラバス対応と案内されていること、GUGAが無料でシラバスPDFとサンプル問題3問、LINEのAIクイズアプリを公開していることです。まずはこの公式のセットで一巡し、解けない章が残った段階で市販の問題集を足すのが、無駄の少ない進め方だと考えられます。
Q3. 過去問はどこで手に入りますか。
2026年9月時点で、GUGAは過去問を公開していません。公式に入手できるのは、試験概要ページで配布されている「生成AIパスポート試験 サンプル問題」(四肢択一式の例題3問)のみです。Web上に「過去問」として流通しているものは、出題範囲をもとに第三者が作成した予想問題・練習問題です。使うこと自体は問題ありませんが、対応シラバスの版と、公式の過去問ではないことを理解したうえで使ってください。
まとめ
- 出題範囲は全5章。章立てはGUGA発行の公式テキスト第4版の目次と、GUGA公開のシラバスPDFで確認できる
- 2026年2月試験からシラバスが改訂され、RAG・AIエージェント・AI事業者ガイドライン(第1.1版)・AI新法などが加わった。教材は「2026年2月改訂シラバス対応」を必ず確認する
- 勉強時間はGUGA非公表。公開された合格体験談では約35時間(20日間)・約40時間(4週間)という例があるが、いずれも目安であり改訂前の記録である
- 進捗の基準は合計時間ではなく「全5章を一巡したか」。GUGAが合格ラインを開示していない以上、点数目標での捨て章は根拠がない
- 公式に解ける問題はサンプル問題3問のみ。過去問は公開されていない
- 試験は60分・60問。時間を計った通し演習を最低1回、受験環境の確認を受験日の前に済ませる
日程・受験料・出題範囲は変更されることがあります。申し込む前に必ずGUGA公式の試験概要で最新の条件を確認してください。当サイトの方針や運営についてはAI資格ナビについてに記載しています。
あわせて読みたい
本記事の試験情報は、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が公開している試験概要・よくある質問・シラバス・各種お知らせにもとづくもので、2026年9月時点の内容です。勉強時間の数値は、公開されている受験者の合格体験談から引用した目安であり、主催団体の公表値でも当サイトが検証した値でもありません。試験日程・受験料・出題範囲は変更される場合があります。最新情報は必ず主催団体の公式ページをご確認ください。AI資格ナビは、主催団体とは関係のない非公式の情報サイトです。
文責:AI資格ナビ編集部